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感謝の気持ちこそが大事…ゾーンにたどり着くメンタルテクニック

感謝の気持ちこそが大事と語る下柳氏
感謝の気持ちこそが大事と語る下柳氏
Photo By スポニチ

 スポニチアネックス読者のみなさま、いかがお過ごしですかな? どうも〜、下柳です。

 さて先日、長崎の五島名誉市民ということもあり「くちびるに歌を」の試写会に行って来ました! 新垣結衣ちゃん(ガッキー)が主演の映画でね。結論から書くと、ほんまに良い映画やったわ!まずガッキーがかわいい。本当にガッキーが好きになる映画です。詳細はここでは割愛するけど、みなさまも劇場に足を運んでみて下さい!

 今回は「感謝」することの大切さについて書かせてもらいますわ。

 と、その前に。スポニチ読者のみなさんなら、「ゾーン」という言葉は聞いたことがあるよね? おそらくスポーツの中継や新聞、雑誌の記事なんかでも聞いたり読んだりしたことがあるでしょう。簡単に言えば、究極の集中状態。つまり、日頃から訓練しとる脳や身体に調和された精神が重なったとき、自分でも驚くほどのパフォーマンスが発揮されることがある。その状態を「ゾーン」と呼ぶんやね。

 日本ハムの晩年、クビまで覚悟していたオレが阪神で活躍させてもらえたのも、このゾーンにたどり着くことができたから。また別の回で改めて書かせてもらうつもりやけど、スポーツメンタルの第一人者である福島大教授の白石豊氏、禅の心を教えてくださった裏千家家元の千宗室氏をはじめとする多くの方々のお力添えには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 オレ自身、プロでの経験を積み重ねるごとに、技術面だけではなく、メンタル面も大きく変わっていった。特に、選手生活の後半は登板後、すべての人に対し感謝することを心がけるようになったよね。きれい事でも何でもない。これ自体が一つのメンタルテクニック。「自分は周囲の色んな人たちに助けられとる。1人やない」。そう思えるだけで、随分と気持ちが楽になったもんや。

 自分は誰よりも恐がりやったと思う。でも、オレはそれで良かった。なぜなら、怖さを知らないうちというのは成長、進歩を手にすることはできない。ドラフト1位や大型ルーキーと言われた選手たちがプロの一線で活躍できないままユニホームを脱ぐことは意外と多い。だって「自分には能力がある」と思っている人ほど、必死に努力せんでしょう。反対にオレは恐がりだし、野球エリートでもなかった。「打たれないためには、どうすれば良いか」ということを常に考えとったから、工夫を凝らすことに必死やったよね。

 恐がりで良かったな、と思えるのは他にも理由がある。先ほど記した「登板後、すべての人に感謝した」ことで、自然と「オレはみんなに助けられとる」と思うようになった。それは言い換えれば、大きな精神的な支えにもなった。だから「オレ一人の力で勝ったんやない」と思うことで、自分を過信することもなかったし、練習で手を抜くことも一切なかった。

 慢心があるうちは、絶対にどこかで頭を打つことになるんやないかな。プロの世界では「3年間1軍でバリバリやって初めて一人前」という言葉もあるけれど、慢心、過信があるうちはゾーンにはたどり着かない。周囲への感謝もなく、1人でいろんなことを抱え込むような「重い心」にはまず、ゾーンは訪れないからね。ゾーンに入るためには、軽やかで穏やかな精神状態が必要条件と言われているんや。

 そういう感謝の気持ちを抱くようになってからは、周囲の方々からの協力も得られたし、次の登板もうまく回っていくようになった。感謝にはすごい力があるんやね。

[ 2015年3月9日 ]

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