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カブス移籍のムネリン、助けになる憧れの“超万能選手”そして名将

カブスとマイナー契約、メジャー昇格を目指す川崎
カブスとマイナー契約、メジャー昇格を目指す川崎
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 川崎宗則が今年もマイナー契約からメジャーを目指す。もし日本球界に復帰していれば、年俸2〜3億円は手にできただろう。それでも米国で勝負する。そんなチャレンジ精神は好感が持てる。カブスとのマイナー契約合意が報じられた翌日の1月22日。川崎と話をする機会があったが、ある選手とチームメートになったことをものすごく喜んでいた。

 「ゾブリストと一緒にやれるのは、うれしいね〜。ミスター・リストターンね」。そう言って、スイングを真似してみせた。

 昨季途中に加入したロイヤルズで世界一となり、オフに4年総額5600万ドル(約65億5200万円)でカブスと契約。バッテリー以外、全ポジションを守れ、「スーパーユーティリティー」と称される選手だ。固定の守備位置がないにもかかわらず、これだけの高年俸を勝ち取れたのは、唯一無二の存在・ゾブリストだからだ。

 一昨年11月の日米野球でも来日。その時も、川崎は「大好きな選手で、僕が目指す選手。全てのポジションで平均以上に守れて、走塁も的確。打撃は手首を返して打つのが最高にうまい。ミスター・リストターンね」と自らニックネームまでつけて、話していた。同じ81年生まれで、誕生日は8日違い。同じ右投げ左打ち。川崎もメジャーでは二塁、遊撃、三塁を守り、マリナーズ時代は捕手のバックアップを命じられたことも。米国5年目。憧れの選手とついにチームメートになった。

 そんなゾブリストにとっても、カブス移籍は特別なものがある。名将ジョー・マドン監督との再会。レイズ時代、ゾブリストの器用さに着目し、ユーティリティープレーヤーとしての才能を見いだしたのが、マドンだ。彼の常識にとらわれない奇想天外な采配には、ゾブリストのような選手が必要だったのだ。ゾブリストはカブス入団が決まった後も「私は監督の使いやすいように働く選手だ。彼がいろいろなポジションで私を使ってくれて、今の自分がある」と話している。

 その意味では、川崎もマドン好みの選手ではないか。初めてのナ・リーグ所属。DH制がないナ・リーグでは、ユーティリティープレーヤーの存在はより重要になる。マドン監督とゾブリスト。2人の存在は川崎をきっと助けてくれるに違いない。(記者コラム・甘利 陽一) 

[ 2016年1月30日 09:00 ]

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