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楽天からつながった“絆”も…東京に広がる東北人の輪 復興の力に

「東北を元気にする会」に参加した楽天・立花球団社長ら
「東北を元気にする会」に参加した楽天・立花球団社長(前列中央)は「バーンポーズ」
Photo By スポニチ

 東日本大震災から間もなく5年。鉄道など交通機関の整備や、飲食店のリニューアルオープンなど、明るい話題に触れることが増えてきたように思える。一方、テレビのニュースで「復興はまだ進んでいない」と話す被災地の方々の声を聞き、あらためて風化させてはいけないという気持ちになった。

 記者は震災から11カ月後に、岩手県陸前高田市を訪れた。言葉を失う光景が、そこにはあった。スポニチ本紙で連載している「復興へのプレーボール」では、校舎が津波の被害にあった岩手県立高田高校の野球部を追っている。取材班の一人になってもうすぐ4年になるが「被災地の方に勇気をもらう」ことが本当に多い。東北人の団結力は本当に強い。

 2016年2月某日。東京都内のレストランで「東北を元気にする会」が開催された。東北出身で、現在は都内で仕事に打ち込む若者が33人集まった。発起人の小野寺春果さんは渋谷区で美容師をしている。「東北を元気にしたいという思いは、みんな同じ。いろいろな業種で頑張っている人たちと会えて、とても楽しい時間になりました」。予定の2時間を超えても、誰も席を立とうとしていなかった。

 楽しい雰囲気の中、周囲に自然に溶け込んでいる人物がいた。楽天・立花陽三球団社長だ。テーブルを移動しては乾杯を繰り返し、東北人とのコミニュケーションを図っていた。「知人から声をかけてもらって参加した。東京で頑張る東北人が集まる会は、本当にいいことだと思う。私は東京生まれの東京育ちですけど、東北のチームとして優勝もさせていただいたご縁がある。いつも恩返しができればと思っているので、またぜひ参加したい」と笑顔で語った。

 ラグビー・トップリーグのサントリーに在籍する竹本隼太郎の姿もあった。「東北出身のチームメートが来られなくなったので。私は東北出身ではないですけど、情報交換ができて勉強になった」。岩手県盛岡市出身の小野一美さんは、09年から14年まで楽天のチアリーダーとして選手を後押し。「思った以上の盛り上がりでした」と喜んだ。楽天創設時から球団の大ファンだという佐藤学さんは「楽天は地元を大事にするチーム。日本一にもなったし、ずっと応援しています」。実家がコボスタ宮城に近いという田口拓磨さんと、斎藤晴夏さんは「2人とも球場でグッズ販売をしていたことがありました」と懐かしんだ。

 最後は参加者全員で記念撮影。楽天の選手たちの間で流行った「バーン」のポーズが自然発生した。東京にも広がる東北人の輪。人と人とのつながりは、復興への大きな力になると、あらためて思った。(記者コラム・川島 毅洋)

[ 2016年2月24日 09:45 ]

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