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山本昌氏 引退試合 大歓声に「マウンドへ行く途中は涙が…」

オープン戦  中日―ヤクルト (3月5日  ナゴヤD)

山本昌
<中・ヤ>“引退登板”を終え、万感の表情を見せる山本昌
Photo By スポニチ

 昨季引退した元中日の山本昌投手(50)が1日限定で現役復帰し、自身の引退試合として行われたヤクルト戦(ナゴヤドーム)に先発で登板した。

 多くのファンが見守る中、背番号「34」のユニホーム姿でマウンドに登場。先頭打者はかつての同僚であるヤクルトの森岡。ともに外角低めへのストレート2球で追い込むと、3球目は内角低めの伝家の宝刀・スクリューで空振り三振を奪った。「どこかで1球、挟もうと思っていた」。登板後はナインと握手し、ヤクルトの真中監督から花束が贈られた。

 予定通り打者1人のみの登板で降板し、観客の声援に応えながらマウンドを降りた。山本昌は「3球で終われて良かったです。ストライクが入ってホッとしました。久しぶりにルーティーンと言いますか、先発の日の過ごし方をさせてもらい、これだけのファンの方が応援してくれているんだと思い、感激しました」と語り「最後は楽しく投げられました。これだけのファンの方に34年間支えられてきたんだなと感激しています」とファンへ感謝の思いを述べた。

 「スピードガン114キロも出ていたんで、すごいなと。これはもう少しできるんじゃないかと思ったんですけど、なかなかそういうわけにもいかないんでね。ただ、最後は楽しくマウンド上で投げられました。これが最後なのかなと噛みしめました。よく涙がこぼれなかったな」と語ったが「マウンドへ行く途中は涙が出ていました」と告白。「マウンドに着くと乾いていました。何とか我慢しました」と振り返った。

[ 2016年3月5日 13:05 ]

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