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史上初ブレーブス株式上場で応援熱も“高騰”?

 アトランタ・ブレーブスが4月、ナスダックに株式上場、と地元紙が報じた。プロスポーツチームの株式公開は珍しい。アメリカンフットボールのグリーンベイ・パッカーズが約11万人の一般株主に保有されているのは有名だが、株主への配当はない。“所有の名誉”だけの特殊な経営形態の例外的存在だ。売り出されるブ軍の株は一般企業株と同じ。売り買い自由、チーム成績、観客動員などにより株価は上下するはず。オーナーのリバティ・メディア社は「ファンは応援の楽しみに加え投資による利益も…」と強気のPRである。

 ブ軍は13年のポストシーズン進出を最後に2年連続で負け越した。おかげで今年のドラフト指名順位は3位。今季も勝ち越しは難しそうで、来年も上位指名順が期待できる。こうして集めた若手選手によるチーム改造は3年目に入りレールに乗っている。加えて来年は新球場がオープンする。アトランタ五輪のメーン競技場を改修した現在のホーム球場の20年リース契約は今季で終了。ブ軍は市と協力して、車移動データと入場券販売データで分かったファンが多数住む地区を重ねて、最も観客が来やすい市郊外に新球場を準備した。生まれ変わったチームの新球場でのスタート、「株は高値になる」とリバティ・メディア社は読む。

 個人の球団所有で始まった伝統で、巨大娯楽産業になっても株式を公開しなかったのは財務状態の公開をオーナーが嫌ったため。上場準備で証券取引委員会に提出された資料ではブ軍の利益は激減していた。「選手年俸の高騰で広く資金を集めないと球団経営が難しくなった」と地元紙は指摘した。史上初の球団の株式上場、新聞の勝敗表に株価欄が追加される日が来るのだろうか。  (野次馬)

[ 2016年2月21日 ]

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