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せめて「かみたばこ」では子供たちのお手本になって

 サンフランシスコ市が「公共競技施設でのスモークレス・タバコ(煙なしタバコ=かみタバコ)使用禁止」を決めた。条例は来年1月から施行される。ジャイアンツのホーム球場にも条例の効力は及ぶ。駐車違反と同じく違反者にはチケットが切られるらしい。

 タバコの葉を丸めて口に入れるかみタバコは、屋外で両腕を使う労働者向きで、かつ火の心配がない。カウボーイと大リーガーに欠かせない“小道具”となった。その伝統的嗜好(しこう)品の禁止条例。「何度かやめたから、いつでもやめられるさ」とは高校時代からかみタバコを愛用する昨年のワールドシリーズMVPマディソン・バムガーナー投手。かみタバコ愛用者はチーム平均7、8人、大リーグ全体で240人程度と推計される。昨年、殿堂入り大打者トニー・グウィン氏がかみタバコが原因とみられる唾液腺がんのため54歳で亡くなった。健康被害は周知のはずだが、選手の多くはバムガーナーと同じくリトルリーグのコーチ、監督や大リーガーを“お手本”に少年時代に始め習慣になった。

 大リーグの「労使協約」では、選手はテレビインタビューの時のかみタバコは禁止、球場に観客が入場したらかみタバコの缶の持ち歩きも禁止としている。「見えないように」の緩い規制なのは選手会が「昔からのプレー中のルーティン。選手は大人だ。本人が決めること」と禁止反対のためだ。ニューヨーク・タイムズ紙はサンフランシスコの条例制定に大リーグ球団を持つ他の都市も動きだしたと伝える。

 薬物汚染などで子供たちのお手本にならない最近の大リーガーだが、たまにはロールモデルの格好よさを見せるべきではなかろうか。 (野次馬)

[ 2015年8月9日 ]

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