やはり韓国とは「危険がいっぱいの国」だ。今年に入ってから、韓国では建設中の高層マンションの崩落事故や、韓国高速鉄道(KTX)の車輪脱落による脱線事故があった。その推定原因が報道されるたびに際立つのは、「儲け」のためになら、法律もマニュアルも一切無視して突っ走る韓国企業の〝危険不感症候群〟だ。
思い出したことがある。この国の大統領が2020年5月の就任3年特別演説で「大韓民国は世界一安全で透明性を持った生産拠点となりました」と自画自賛したことだ。
高層マンションの崩落は、光州(クァンジュ)市で1月11日に発生した。当初は「外壁崩落事故」と呼ばれた。39階建てのマンションの38階から23階までの外壁材だけが、何らかのはずみで崩落したと考えられたのだ。
しかし実際は、38階の床の窓側の部分が沈下し、その重みで階下のコンクリートがスラブ(=床板やはり)と一緒に崩れ落ちる連鎖型だった。
公開された「コンクリート打設日誌」によると、コンクリートの強度を確保するための養生期間は「冬場は2週間必要」とされるが、6日で終えていた。
作業員5人が生き埋めになっているとみられるが、スラブやコンクリ塊が時おり落下しているため、事故から1週間経っても捜索活動は進んでいない。