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兵器の進化に即応し戦車一掃「陸上自衛隊第3師団」 改変計画での主力装備は機動力高い「16式機動戦闘車」1/2ページ

第3師団創立記念のパレード=5月15日、兵庫県伊丹市・千僧駐屯地
第3師団創立記念のパレード=5月15日、兵庫県伊丹市・千僧駐屯地

大阪府をはじめ、2府4県(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)の防衛警備を担当する「陸上自衛隊第3師団」。司令部を千僧(せんぞ)駐屯地(兵庫県伊丹市)に置く。

関西の大都市圏を守るため、対テロ・ゲリラ、都市型災害に強い部隊編成とした政経中枢師団だ。2023年3月末より、さらに盤石な体制を構築すべく、改編される計画だ。

この改編計画の中で、注目されているのが「第3戦車大隊の廃止」だ。名前の通り、戦車を主たる装備としている部隊で、今津駐屯地(滋賀県高島市)に所在している。

陸自では、最終的に、北海道と九州にのみ戦車部隊を配置し、本州からすべての戦車を一掃する大胆な計画を打ち出している。

戦車の打撃力は陸上戦闘において欠かせない。悪路での走破性が高い装軌(キャタピラ)式の足回りも、戦車を運用するメリットだ。多くの国で戦車は必要不可欠な装備とされている。しかし、この戦車のメリットが、現在はデメリットと判断されている。

陸自が整備を進めているのは、即応力、機動力の高い部隊であり、スピーディーに機動展開できる装輪(タイヤ)式の装甲車や車両が重要視されている。こうしたコンセプトのもと、戦車に準ずる打撃力を有しながら装輪式としたことで機動力がずば抜けて高い「16式機動戦闘車」が誕生し、急ピッチで配備が進んでいる。

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