【 「避難して、命と健康が救われた気がしています」子宮ガン疑いもありタイに移住女性、今度は自己免疫疾患発症リスクが発覚 】
【 東葛地域の或る病院で働き始めた看護師が最近気になっていること 】など。
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きのう書いた記事について、白血病で労災認定された、福島第一原発の元作業員の被曝線量が、実は累計でも20ミリシーベルトしかなかったことで、僕もちょっとびっくりしています。
現地で汚染調査を実際に何度も行っている有名大学X教授とも話しました。
「福島第一原発の作業で16ミリシーベルト、累計20ミリシーベルトで労災認定で、白血病などというのは、福島の作業員の被ばく線量はすくないほうですよね。」
「福島第一原発のダストをどれだけ吸い込んだかによって、リスクは高まっているでしょうが、それは量の測定は難しいでしょう。」
「外部線量だけで考えるのはもちろん妥当ではありませんが、外部線量的に、この5年間近くで、累計で20ミリシーベルトに到達している一般市民は、一定数いますよ。福島の主な地域では、すでに実際の累計線量が20ミリシーベルトを超えた人は多いと思います。」
まさにここが、ポイントになると思いますが、累計で20ミリに達している人は、実は福島では相当数にのぼる可能性が出ています。
東京であっても、時間経過が進めば、到達する人はいてもおかしくありません。
勿論、外部線量というのは、被曝による健康被害を考える上で、今までの体制側が認めている指標に過ぎません。
その指標にあらわれ難い、吸気による内部被曝などのリスクの方が疾病の発症に影響が大きいと感じる僕ですが、しかしながらこの程度の外部線量数値でも認定しないとならないと、厚労省側の専門家が判断する事態は、相当に深刻ということです。
思い起こしていただきたいのは、原発事故後に文科省がいわゆる「20ミリシーベルト基準」を言い出しました。これを下回るなら、子どもの被曝を許容するという基準にしようとしたことがありました。
そして、2013年には、福島第一原発事故の作業に関連して、ICRPに基づいて、原子力規制委員会が「20ミリシーベルトまでは問題ない」とする見解を表明したこともありました。
こうした、最初からウソでしかない基準の主張が、まさにデタラメであるということを、今回の労災認定は示していると考えるべきなのです。
もちろん、それよりもはるかに低い被曝線量で、健康被害は生じるでしょうし、外部線量だけで考えることも、トラップでしかありません。
白血病のみならず、血液疾患の発生を、当時福島にいた人のみならず、都内でいた人々からも、聞いている僕には、こんなことは自明の話に過ぎませんが。
問題は、いつになったら、多くの国民がこのリアルに気がつくのかどうかということです。
馬鹿は死ななきゃ治らないかもしれませんが。
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講演会の場所についての問い合わせが多いのですが、西鉄の雑餉隈で開催です。駅至近です。
今週末の福岡講演は、この地域で防御活動に積極的に取り組みたい意識のある方の参加を期待しています。
【10/24(土)木下黄太講演 in南福岡】
申込み⇒http://www.kokuchpro.com/event/9c5b6246dcc47fd8919e25325a990be8/
「放射能による健康被害と現状について」
会場 博多南地域交流センター さざんぴあ博多 多目的ホール
福岡市博多区南本町2丁目3番1号 西鉄雑餉隈駅徒歩2分、 JR南福岡駅徒歩9分
開場 9:15 開演 9:40〜11:40
なお、主催者の若いお母さんが、どうして今回、福岡で僕の講演会を主催したいと思ったのかという文章を書いています。下記のブログ記事リンクでお読み下さい。
福岡講演主催者の体験から考える「避難先として山梨県富士吉田市と福岡市の違い」、更に講演会開催の思い。
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