21日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見で、目先の大きな金融イベントを通過します。短期的なアク抜け感はありそうですが、乱高下に備えた機動的な投資行動を準備しておいた方がよさそうです。
金利上昇局面ではハイテク株と同様に新興市場銘柄も敬遠されがちですが、個別では上昇する銘柄が目立ってきました。特に、14日大引け後の決算発表を受けてグロース市場時価総額トップのビジョナル(転職サイトビズリーチ運営)、同2位のANYCOLOR(バーチャルユーチューバー事業)が急騰を演じ、市場ムードを明るくしました。また、来週は、札証アンビシャスを含めて6銘柄のIPO(新規上場)ラッシュが到来します。投資家の資金と関心はグロース市場に向きやすくなるでしょう。
物色面では海外要因の影響を受けにくいリオープン(経済再開)と、為替の円安も味方となるリユース(中古品売買)人気が継続しています。
日々の出来高が1万株にも届かない日が多く、売買板も薄く短期トレードには不向きな銘柄ですが、中期的な活躍の余地を残す東証スタンダードの「クルーバー」(7134)が注目できます。