北朝鮮は30日、日本海に向けて、弾道ミサイル1発を発射した。日本政府や韓国軍によると、最高高度は約2000キロに達し、約30分間で約800キロ飛翔(ひしょう)した。通常の軌道であれば、日本列島を飛び越え、米領グアムにも届く射程約5000キロと推定される。安全保障環境が悪化するなか、日本はどう備えるべきなのか。米海兵隊出身で歴史研究家のマックス・フォン・シュラー氏に聞いた。
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「北朝鮮は、国際社会の目がウクライナ情勢に向くなか、ミサイル発射を繰り返し、日本や国際社会を脅かしている。決して警戒を緩めてはならない」
マックス氏は31日朝、こう語った。
朝鮮中央通信は同日、北朝鮮が前日発射したのは中距離弾道ミサイル「火星12」で、通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射したと報じた。火星12の発射は2017年9月以来で、配備段階にあることを強調した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の立ち会いは報じていない。