「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログです。

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東京オリンピックは放射能懸念でありえないという欧州の関係者見立て。バンダジェフスキーテキストは64P。

2013-07-03 01:30:32 | 福島第一原発と放射能

 欧州からオリンピックに関して、ある見立てが聞こえてきました。結局、現在のオリンピックの開催候補としては、東京、イスタンブール、マドリードになる訳です。当初有力視されていたのは、トルコのイスタンブールだったのですが、イスタンブールで、デモなどの政情不安定が続いていて、これがあるから、日本、東京が有力になっていると日本のマスコミは報じているようです。

 しかし、僕に聞こえてきている情報とは、ずれがあります。まず、欧州のIOC関係者は、この三都市評価として、東京に放射能懸念があるということが、しきりに言われていると聞きます。日本に対して、この点で、欧州の関係者は不信感があるようです。特に、東京の汚染という情報は、あたりまえにヨーロッパでは認識されていて、それを踏まえると、東京でのオリンピック開催を肯定しないムードが強いそうです。

 勿論、IOCは非常にムラ的な社会ですから、多少のことで、思わぬ情勢の変化もあるかもしれません。実際、いろんな意味でプラス要素が強いイスタンブールが、国情不安定とすると、開催地にはなれなくなります。ただしその場合も、万年候補地だった、マドリードが有力というのが見立ての様です。

 東京に関しては、最終選考まで残って、期待を続けさせることが、妥当ではないのかという考えから、この流れが続いています。しかし、皆さんもお分かり頂けると思いますが、東京を中核として日本社会は、3.11以降、何ら有効策が打てず、停滞が続いています。そして、その停滞を隠すために、政府によるいろんな作業が続いています。

 2012年の夏、ロンドンオリンピックのメダリストによる異例の銀座パレード、2013年の5月、長嶋さんと松井選手の同時国民栄誉賞、6月には「三浦雄一郎記念日本冒険家大賞」の創設。こうした話が次々と舞い込んできます。ここに何があるのか。その本質は何なのか。

「国威発揚」しかありません。個別の方たちや、スポーツ選手への評価ではなく、こうした事象をとりまとめて、おこない、極度にクローズアップさせる作業は、まさに戦前の国威高揚と何ら変わらない状況を呈しています。そうした方向にどうして過剰に意識を向けさせるのか。

それは、これからおとずれるマイナスの嵐に対しての、本質的な恐怖が政治の側にあるからです。チェルノブイリで、ソ連内におきた様なマイナスが、日本、とりわけ東京を中心とした首都圏を襲う可能性は否定できません。このことに一般国民を極力目を向けさせないために、ごまかすために、こうした一連のスキームが仕掛けられている構図だと、僕はずっと認識しています。

その流れの最高潮として、考えているのが、東京オリンピックという流れです。この流れを現実化して、全ての懸念を払拭したいと願っている人々も多いと思います。

 でも、無理です。なぜなら、東京、首都圏には、その環境下に大量の放射性物質が存在しているからです。大量の放射性物質がある場所は、そのことかに本質的に逃れる術などなにもありません。しかも、その懸念は、「放射能シティ東京」に住む人達よりも、その外側に住む人々、さらに他国の人々には、くっきりと認識されたままです。知らぬは、誤魔化すのは、己ばかりです。

 欧州から聞こえてきた見立ては、こうした当たり前のこと(3.11.前なら当然のこと)を、裏打ちしてくれます。こういう話を、いい加減に認識しないと、政府に追い込まれ、最後は殺されます。これが、今の日本の現実です。東京の多くの人々が加担し、あるいは「無言の賛同行列」に連なっています。それは、「死の行列」でもあるというのに。


 その「死の行列」に、彼方方が連ならないよう、チェルノブイリ、旧ソ連、ベラルーシやウクライナの教訓を、僕らに伝えるために、バンダジェフスキー博士は、来週、来日します。彼の言説が怖いとか、認めたくないとかではなく、まず事実おきたことをきちんと受け止めるために、彼の話を聞いてください。彼は「死者の声を聴く男」です。死者から彼に伝えられた話を、今は生者である皆さんがきちんと聞くことは、皆様の生きる縁になると思います。特に汚染地の東京では。

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大切な人とおいで下さい。東京の土日開催は、初めてです。

 

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

 

開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター 大ホール

 

e+お申込み⇒PC用購入ページ

 

http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002103383P0050001P006001P0030001

 

携帯用購入ページ

 

http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002103383P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO

 

 

 

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*セミナー会場は、専門家優先ですが、一般の方で関心のある方の参加も可能。大会場の講演会場と異なり、セミナーは、直接、バンダジェフスキー博士と話す機会があります(人数限定の為)。

テキストは64ページになりました。博士の力作です。

 

【7/21(日)東京 専門家&医師向けセナー】

 

 9:10開場。9:30~16:30。逐次通訳。恵比寿駅5分の会場。

 

詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/97131/

 

*電話申込も可能です。 080-8051-3045   (11時~19時 木村) 

 

 

 

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 民主党の大河原雅子候補切り捨ては、民主党の男論理全開ということと、結局は東京生活者ネットワークと、生活クラブ生協が、民主党に切り捨てられたということ。生活クラブ生協が、菅直人元総理と近いために、被曝・汚染に曖昧な態度が続いていることも、僕は訝しく思っていたが、結局はこうやって切り捨てられたという現実。勿論、切り捨てた民主本体にも、未来は遥かに遠いだけですが。

 昔、大河原氏が都議選に最初出馬した時に、東京生活者ネットワークとは、というマニアックなニュース企画で取材したことを思い出す。彼女は、舞台映画製作関連会社にいたらしく、羽賀健二をよく知っているという話を若い記者の僕にしきりにしていたのを思い出しました。

 東京らしい都市型政党に結局なれませんでした。東京も厳しいですしね。

 


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