仏教徒とロヒンギャ族衝突、死者６４人

　【バンコク＝石崎伸生】ＡＰ通信などによると、ミャンマー西部ラカイン州で仏教徒住民とイスラム教徒ロヒンギャ族が対立している問題で、州当局者は、２１日〜２６日の双方による衝突の犠牲者が６４人に達したと明らかにした。

　衝突が起きた地域では２２日以降、夜間外出禁止令が発令された。大統領府は２５日、「軍や警察は法の支配や平穏を取り戻すため、必要な措置を講じる」と表明するなど、事態の沈静化を図っている。

　国連は２５日、声明を発表し、「衝突が終わらなければ、政府が進める改革が危険にさらされかねない」との懸念を示した。