常識・習慣・しきたりから逃れる方法
▲
パチンコ球拾い靴
~この靴で店内を一周すると両足で138個集まる。
もちろん店員さんに見つからないように!
前回の
「珍道具十箇条」は理解して頂けたでしょうか?
実用になってはいけないとか、でも
機能は持ってなくてはいけない、などちょっと理解しにくい部分もあるかもしれませんが。
要は
”使おうとすれば使える”道具と理解してもらえればOKです。だけど
使えば余計不便になる(笑)ってところがみそです。
普通は道具(商品)はブランドとか権威に縛られたり、実用でなければならないとか、売れなければばならない、と考えます。僕の創るものはそういう常識を削ぎ落としているんです。
だから(剣道でいう)正眼の構えというか、剛速球、直球ストライクで行くぞ、というのが形になっています。まあそんな所が外国の方の心に届いたのかもしれません。
繰り返していいますが珍道具は
「使えば”余計”不便になる」のです。もともと道具はいろんな欠点を持っていますが、その欠点を解決したら今度はもっと大きな不便が生まれてしまった、というのが珍道具なのです。
最初の不便さや欠点をなくすと、次にもっと大きい不便さが生まれてしまったという事です。わかりますか?発想の動機は、普通の発明と同じなのです。
だけど、僕も珍道具は使いませんよ。使えば余計不便になる道具なんて僕だって使いたくないですよ(笑)
だから発明家とかで僕の名前をインターネットで検索してもあまり出てこない。ウェブ上では、僕は発明家じゃないんだね。
ただ、ヨーロッパに行くと僕は発明家じゃなくて、
現代アーティストとして扱われる。珍道具は、
新しいダダイズムといわれるんですね。
ところが、
カナダ、オーストラリア、韓国では、僕の発想法は
「サイエンス(科学)」だと言われる。カナダで個展をやったのも、会場はバンクーバーの
「サイエンス・ワールド」だったしね。
でも、アメリカや日本だと、珍道具はおちゃらけ、お笑いのイロモノとして取り上げられる。変だよね。
でも、僕はTVでバラエティーとして取り上げられても全然構わない。要は、珍道具を通じて皆さんが発想方法の面白さをお勉強してくれればそれでいいんです。
発想方法の転換、視点を逆転した例をちょっとご紹介しましょう。
→「1492年、アメリカ先住民はコロンブスを発見した」
学校の教育では「1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見した」ですね。でもこれを逆から見れば「アメリカ先住民がコロンブスを発見した」になるのです。
ものの見方を変えればわかってくることが一杯ある、という事です。もう1つ・・・
→「花は植物の生殖器官。生け花は、オチンチンを飾るようなものだ」
日本古来の華道は、床の間におチンチンを飾るようなものなのです。もう1つ、
→「マグロの解体がショーになるなら、豚の解体ショーがあってもいい」
とんかつ屋さんで豚を、ステーキ屋さんで牛の解体ショーにしてもいいんじゃないか。豚や牛の解体ショーを見たくないなら、マグロの解体も見てはいけない。
なぜ、マグロだけ見世物にならなければいけないのですか。マグロがかわいそうじゃないですか。
ちょっと話が飛びますが、以前、1億総中流意識っていうのがありましたよね。でも、6畳一間の賃貸のワンルームマンションに住んで、
何でミンクのコートを着てヴィトンのバッグを持たなくちゃならないのか。
この価値観っておかしいでしょ。中流ってなんでしょう?
仮に10mの高さのヒエラルキー、つまり階級のピラミッドがあるとすると、上流階級というのは上から10センチから20センチもないくらいです。
中流階級はその下の50センチか1メートルほどしかないんですよ。中流階級が家のローン払っちゃダメなんです。中流は2人ほどのお手伝いさんがいて、別荘が2個くらいあって、というのが中流なんです。上流階級のように専用のジェット機がないくらいですよ。
これが本来の中流ですよ。日本って
平均的と中流を間違えちゃってるんです。だから、日本人はみんな下層階級なんですよ。
僕はこのサイトをご覧になる方が中流かどうか知らないけど、少なくとも僕は拝金主義は大嫌いです。
借金で家買って、車買って、どこが中流なんでしょう?みんなブランド志向、権威主義、物質主義。
珍道具はこれらの考え方に突きつけるアンチテーゼでもあるんです。
続きを読む⇒学生運動~物理学・数学~純文学への傾倒
▼
『逆理の発想』シリーズ紹介