TV観戦して鳥肌が立つなんて、いつ以来だろう。今年の「ANAオープン」はマジ面白かった。3年ぶりのツアー通算22勝目を目指す池田勇太が、初日から首位を独走し続けて迎えた最終日。31回目のバースデーウイークを迎えた石川遼が65をマークし、通算19アンダーでクラブハウスリーダーとなり、後続組のプレーを待った。
最終組の池田と大槻智春の2人も通算19アンダーにスコアを伸ばし、首位に並んで迎えた18番パー4ホール。大槻のバーディーパットは惜しくも外れ、池田は短いパーパットを入れ損ねて痛恨のボギーを叩く。土壇場で池田が首位タイの座から滑り落ち、プレーオフ進出をも逃すなんて、誰が予想できただろう。
プレーオフ1ホール目では、先に2打目を打った石川がピン手前にピタリと着けて大槻にプレッシャーを掛ける。大槻は今季2位3回を数え、勝ち切れずにいた。